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XIIX



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XIIX

タイニーダンサー

Lyricist:斎藤宏介
Composer:斎藤宏介・須藤優

鏡に映った顔はまた自分を睨んでいる
同じようで違う笑い方を必死に探して

頭の上飛行機が唸り声をあげてゆく
ビルの影を掠めてずいぶん低く飛ぶもんだ

いつだって優しくありたいと願った感情が
残酷なくらいに押し寄せてくるのさ my hometown
風に吹かれてこの街を踊る君は tiny dancer
舞おうか

鳥たちの歌声が夕暮れの片隅で響いている
疲れ切ったブランコがゆらりゆらり軋んでいる
螺旋状に巡る日を走るその刹那に
吸い込んだ空気と吐き出した温度が奏で合うメロディで
舞おうか

小さくなる飛行機は引っ掻き傷を残している
空の赤に少しずつ溶けて滲む爪痕

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いつだって優しくありたいと願った感情が
残酷なくらいに押し寄せてくるのさ my hometown
それでも流れる時の真ん中を君は tiny dancer
舞おうか

家路に着くころ温かいシチューの香りがする
模型のような街灯がぽつりぽつり灯ってゆく
螺旋状に巡る日を走るその刹那に
吸い込んだ空気と吐き出した温度が奏で合うメロディで
舞おうか

曖昧なままでそれでも息を切らすのは
自分の呼吸だけが鼓動だけが確かだから

胸の奥までさらうような風に黒い髪がなびいている
どうしようもないほど今を今を生きている
螺旋状に巡る日を走るその刹那に
満たされなくても許されなくても心が高鳴るなら
吸い込んだ空気と吐き出した温度が奏でるこの世界を
舞おうか